■ 2003 SportSter 883R ホイールとFフォークダウンチューブのパウダーコート(黒足化)作業 | |||
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7月4日(月) 足回りの腐食が激しいのでパウダーコートの依頼を受けました。今回ホイールとフォークダウンチューブをブラスト後パウダーコートします。 |
まずはジャッキアップしてホイールの取り外しを行います。 | Fフォーク分解の前にフォークオイルをドレンから抜きます。オイルは劣化してしまい真っ黒、かなりの鉄粉を含んでいました。インナーパーツは全てH-D純正品で交換します。 | ヒートガンで暖め、アクスル・ベアリングを抜きます。これがなかなか手強い。勿論タイヤやバルブも外します。 |
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最後はベアリング・プーラーを使ってベアリングを抜きます。ベアリングは問題ないので今回は再使用します。国産のそれに比べるとかなり屈強なベアリングです。 | ようやくホイールとダウンチューブ単体となりました。余分な油分が付着しているとサンドブラストの効果も半減するので十分脱脂しておきます。 | ネジ部には捨てネジもしくはゴムキャップを被せてベアリング部分やチューブトップなども丁寧にマスキングします。 | 7月5日(火) Fホイールの腐食が激しくブラストに苦労しましたが綺麗になりました。バルブのところにアイボルトを装着しブラスト・ハンガーに引っ掛けられるようにしています。素手で触ると体脂が付着するので素手では触るのは御法度。 |
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Rホイールアップ。ホイールの表面は比較的綺麗な状態です。 | Fホイールアップ。金属の内部まで腐食が進んでいる箇所もあります。ただこのレベルだとパウダーの皮膜で完全に埋まってしまうレベルですので問題はありません。勿論強度的にも問題なし。 | Fフォークダウンチューブ。こちらも針金で吊り下げられるようにしてあります。この後K2メタルワークスさんにパウダーコートを依頼しました。 | 7月7日(木) 早速K2メタルワークスさんからパウダーコートが上がってきました。いつもながら作業が早い。 |
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パウダーは重ねれば重ねるほど強度は増しますがパーツのエッジが甘くなるのと凸凹感がでますので厚みに注意しながら作業して頂きました。Fフォークダウンチューブは若干薄目に仕上げてこのとおり。しっとりと濡れたような素晴らしい出来です。 | Rホイールアップ。丁寧なブラストの効果と、釜の温度を下げて焼き上げてますのでほぼ気泡は発生しておりません。この辺りのノウハウは大手パウダーコート業者ならではのテクニックです。 | Fホイールアップ。オプションとしてパウダー前にカチオン電着塗装を施すスペシャル加工も承ります。密着性や強度、仕上がりが更に上がりますのでこちらもお勧めです。 | 7月16日(土) ディーラーに注文してあったFフォークOH用パーツが届きました。トータルで1.2万円程と国産とほぼ同じ価格です。H-DといえどSHOWAパーツなので比較的安価です。 |
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Fフォークの組み立て準備。 | インナーパーツを組み込みオイル・シールをSSTを使って挿入します。この後ダストカバーを取り付けてフォークは完成。 | オイル量を量りフォークオイルを入れます。WPの#10を使用しています。AIRSPORTに出入りしている若いレーサー君にも手伝って貰いました(笑)。 | せっかくFフェンダーも外したので裏側も綺麗に洗います。 |
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Fフォークを組み立て車体にセットしました。エアを噛んで劣化していたブレーキ・フルードはWACOSのDOT4に完全交換しました。 | 追加加工となったRスプロケットのカチオン+パウダーが上がりました。Rスプロケは何故かカチオンにハジキが出て上手く皮膜が乗らなかったのですがパウダーは成功。右は当方Sport用のプライマリーカバー。 | 7月24日(日) ようやく組み上がり納車です。足回りをブラック・アウトしたお陰で車体が一回り小さく見えます。 |
最も効果的だったのはやはりRスプロケットもカチオン+パウダーしたことでしょうか。今回ここまでの作業で工賃+交換パーツ等全て含めて7.5万円でした。オーナー様にも喜んで頂けたようで一安心しました。 |
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